苺ちゃんその2

2004年10月17日 読書
「苺の生活」っていう話の主人公は苺ちゃんていう女の子。
その子が、彼氏を16の子にとられそうになって、どうしても別れたくない苺ちゃんは、二人で彼氏を「半分こ」しようと提案する。
1週間、自分とライバルの「なつき」が一日交代で彼氏の「うっちゃん」と過ごせるように計画を立て、土曜はどっちかを、うっちゃんが選び、日曜日は三人で過ごす、ということにした。

結末は、ここでは言わないけど(ていうか面倒くさい)、あたしが注目したのはこの「苺」と「なつき」の対称的なキャラ。
「苺」は小さくて髪もくるんとしたかんじで、キュートなタイプ。
対する「なつき」は、ストレートヘアに切れ長の瞳、ミステリアスな美人系。

こんなに対称的な二人なのに、「うっちゃん」は「なつき」を好きになってしまった、というのが逆に説得力ある。

はっきり言って、同情すべきは「苺」の方なんだけど、読んでてかわいそうっていう気持ちにそんなにならない。
それはきっと、「苺」があまりにも淡々とその日々を過ごしているからかもしれない。
きっと、心の中はいろんな気持ちでごちゃごちゃになるんだろうけど。いくえみ稜は、そういうところを描かない。

でもきっと、自分がそういう生活になって、まわりから同情される存在になっても、苺みたいにそんな意識も特になく、淡々と、むしろそれが当たり前のように過ごすような気がする。

目が覚めるのは、ずっとあと。

そういえば、「苺」っていう漢字は名前につけちゃいけなかったんですね。最近、許可されたみたいですけど。
自分の子供に、つけたい名前ナンバー1ですね。

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