その日あたしは、朝から超、ボンヤリしていた。
起きたけど、果てしなく眠い。
午後から出勤だったため、ノロノロと準備をしていた。
準備しながらも、

「眠い眠い眠い眠い眠い」

とブツブツ言っていた。らしい。母親談。
そして、眠いながらも頭に浮かんだのが

「眠い・・ねむ・・ああ、白玉だんごが食べたい!!」

というわけで、好きな和菓子屋さんに行ったついでに、Kちゃんのいる洋服屋さんへ行って秋物を見に行った。
Kちゃんはショップの店員なのだ。
食欲と物欲、両方満たせば目も覚めるだろうと思ったんだけど。

Kちゃんは、あたしの顔を見るなり「なにその疲れた顔!」
と突っ込んだ。

うるせえ!

というのをグッとこらえて、「なんか眠いんだよね」と言った。
「なんかあったの?」と言うKちゃんに、あたしは、ううん、と答えた。
だってそのとーりだったもん。
ほんとに眠くて。だからボンヤリして、疲れた顔になっているだけ。

前までのあたしなら、何か問題を抱えてこんな顔になってショップへ顔を出すことが多かったから、何かあったと思われても仕方ない。

だけどあたしは、もうKちゃんのこと、信用してない。
彼女は反面教師。そう思うと同時に、ほとんどの問題は、自分で解決できるようになっていた。

思えば、Kちゃんはいわゆる「頼れるキャラ」で、それは本人も自負していた、はず。
でもちっとも頼れない。ほんとのところ。

口から出る偉そうな言葉は、誰かからの受け売り。
そして自分の経験でしか、モノを喋れない。

人は、自分が経験したことのあることならいくらでも語れるけれど、相手の気持ちになって、相手の言うことを信じた上で話をしないと、それはただの一方的な会話。

そんなKちゃんの、学生時代からの親友Tちゃんの話がきっかけだった。
あたしはKちゃんの今までの偉そうな態度のツケがやっと回ってきた、と思った。
ごめんね、悪いけど、同情してあげられない。

その3へ続く・・・。

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