ちょっと見習いたいくらいの切り替えの早さで、男とパッと別れた友人の話。

ま、彼女も「別に勢いだけで別れたんじゃなくて理由もあるよ、ちゃんとさあ。別れたあとに気が付いたけど。

・・・ああ、そうなの。
すばらしいね、勢い万歳!!

さ、その理由とは。
その彼は、趣味がなかったのだそうだ。
いや、正確にいうとあったんだけど、それは、スロット。
友人曰く、あれは趣味とは認めない、それも、それだけってことがまずかった、とのこと。

なるほど。
友人はクリエイティブな仕事をしていて、彼は普通の会社員で毎日ルーティンワークだった。
仕事に対する思い入れも違ってた。

仕事が別に生きがいじゃなくてもイイ、と彼女は言ってた。
ただ、自分が好きなことを仕事にしていることへの理解が欲しかったそうだ。

彼女が忙しくて大変なとき、会えないのは彼女ももちろんつらかった。
でも彼は一刻も早く会いたい、そのために早く彼女の仕事が一段落すればいいのに、と願うことしか出来なかった。

彼女が忙しい真っ只中のとき、「前から思ってたけど、前髪伸ばしてみてよ、●●(芸能人の名前)みたいに」
などと、労いの一切ないメールを送ることしかできない彼。

趣味がないから、彼女と会うことが趣味になっていた。
彼女が趣味なんて素敵!ラブラブじゃん、なんて言う人もいたけど、とんでもないよね。
それにラブラブというよりは、趣味にされちゃったんだから彼色に染まらざるを得ないわけ。

「そのことにもう疲れちゃった」と彼女は言う。

そうだよな〜と思った。

彼女は恋愛第一主義ではなかった。
彼もそう。ただし彼は、恋愛を退屈な日々の暇つぶし、くらいにしか思ってなかった。

だからこそできた、彼女に対する思いやりのない言動の数々。

そんな彼と別れた友人は、今すごく輝いてる。
「次は何かに夢中になってる人を好きになりたい」
と言う彼女には、男友達がドンドン増えて、男運の波がきているらしい。

いいな・・
だけど、ほんとに「失敗は成功の元」だね☆

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